今回のテーマは甲状腺がんの症状や治療法についてです。甲状腺がんというと現在の福島原発の放射能被害によるものでピンと来る方もいるかもしれませんがそれについてはまた別途説明していきたい思います。
そもそも甲状腺とは一体何?
甲状腺は、喉仏直下に気管を取り囲んだ状態で「蝶が羽根を広げたような形」をしている臓器(内分泌腺)になります。
一般的に平均的に大きさは縦が約4cm、横が約4cmで、重さは約20g程度と言われています。
主な働きとしては食物の中のヨードを基に全身の新陳代謝と成長の促進(そくしん)に必要な甲状腺ホルモンを作り出して、それを体内へ分泌することなどです。
故に、甲状腺は発育や成長に絶対に欠かすことのできないホルモンを生産・分泌し、更には、精神神経や身体の活動の調整にも働くため、重要な臓器であるということが言えます。
甲状腺がんとは?
甲状腺の腫瘍には、「良性」「悪性」の2つがあり、良性腫瘍が全体の約9割以上を占めています。
また、その癌になりえるものは悪性腫瘍の全体の1%と言われていますが、頭頚部がん系の中では多い病気の一つであり、確率が低いからと言って油断はできないガンです。
また、発症率の男女比ですが、約9割近くが女性というデータが出ており、子宮、乳がんといった女性のなりやすい癌の一つと言うことができます。
甲状腺がんの(初期)症状など
甲状腺がんの特徴のとして、進行が遅いということが挙げられ
更に自覚したつもりが受診しても良好と言われてしまったり、風邪と判断されてしまうケースもあるため非常に症状が分かりにくということも挙げられます。
症状の代表例としては
・首の周辺にしこりのような物(痛みを伴わない)を感じる
・首周り太くなる
・嗄声(させい)が起こりやすくなる – かすれ声などが出やすくなる
・嚥下(えんか)障害が起こりやすくなる – 食べ物がうまく喉を通らない障害
・呼吸困難や血痰が起きやすくなる
・疲労感や倦怠感が出やすくなる
・冷え性
・汗が出やすくなる
・月経の異常
・体重減少
などがあり、上記の中でも明確に首の太さが変わったりしたことを自覚したり、他人から指摘された際は速やかに病院で検査されることをオススメします。また、倦怠感などにより、うつ病であると間違って自身で認識してしまうケースもあるので注意が必要です。
いずれもホルモン異常から起因するものであり、ホルモンの分泌が減少することによって、代謝が悪なったり、眠くなったりすることに繋がります。
逆に、ホルモンが過剰に分泌されてしまうと「バセドウ病」になったります。
この病気は、歌手の絢香さんがなったことで有名になったので、多くの人が一度は聞いたことがあるかと思います。
ただ単に甲状腺低下症であれば問題はないですが、もし癌であった場合には治療をしなければならなくなるので早めに自覚し判断できるかが鍵となってきます。
【異常に気づくコツ】
採血をする時に、甲状腺の数値を調べることが可能なので、異常に気づきやすくなります。
首が太くなるなどいった症状が出た場合は【内分泌科】で受診されることをオススメします。
更に具体的な甲状腺がんの種類や原因、治療法などについてはこちらでまとめてありますので、合わせて参考にされて見て下さい。
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